■草原の発達と草原の動物
今から1000万年くらい前になると、各大陸で隆起運動が活発になり、大陸の内部に高原や台地がひろがりました。
そのような大陸の内部には乾燥気候がひろがり、ちょうどイネ科の植物の発展などもあり、大陸には草原がひろがりました。そして、このような草原に適応した新しい種類の草食動物が発展しました。私たちの祖先のサルのなかまも森林の樹上生活から草原に出て、2本の足で地上を歩き出しました。
■主な展示
- 草原の動物
[展示標本]
- ヒッパリオンの頭骨 Hipparion moldavicum
- オオツノジカ Megaloceros giganteus
- ケルバビトスの角 Cervavitus variabilis
- サーベルタイガー Similodon meogaeus
- ケサイ Coelodonta antiquitatis
- マンモス
マンモスは、氷河時代に生きて、約1万年前に絶滅したゾウの仲間です。体はマンモスといっても、現在みられるアフリカゾウと同じくらいで、毛で体じょうおおわれています。
シベリアの凍土層からはマンモスの氷づけのものが発掘されたり、骨の化石もたくさんでてきます。日本にも北海道にはマンモスがすんでいました。ここに展示してある標本は、ロシアの科学アカデミーから寄贈された臼歯と臼歯のついた下顎と肩甲骨と毛です。
[展示標本]
- マンモスの下顎骨と臼歯 Mammuthus primigenius
- マンモスの肩甲骨 Mammuthus primigenius
- マンモスの臼歯Mammuthus primigenius
- マンモスの毛
- マンモスの狩人(パネル)
クロマニオン人をふくむ現生人類は、ネアンデルタール人よりさら広く分布しました。
北シベリアに進出した人々はマンモスやオオツノジカを追って狩りをしました。マンモスの皮は衣服やテントに、骨は道具や家の骨組みに、肉は食料に、脂肪は燃料になりました。氷河や寒冷な気候を克服することで、人類は強くなっていきました。しかし、それと同時に今までに動物の殺しすぎや、自然を無視した自然改造が行われてきました。
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最終更新日:2001-11-12(月)
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