■ 講演会『静岡県の自然』開催のお知らせ

 東海大学自然史博物館では、静岡の自然に関する講演会と特別展示を以下のように行います。つきましては、この企画を多くの方に知っていただき、御参加・御見学していただきたく、できましたら、お知り合いの方などで興味をおもちの方に御連絡くださるようお願い申し上げます。

■講演の日程と演題・講演者

●10月19日(土) 柴 正博(東海大学自然史博物館学芸員)
「静岡県の地形と地質」
 静岡県は、海に面し、南アルプスの山地や富士山などの火山もあり、地形や地質でも変化に富んでいる。特に地質の面では西南日本と東北日本の間に位置し、フォッサマグナ地域にもあたる。海岸の石や裏山の崖など身近な自然との係わりの中から、新生代以降の静岡県のおいたちをひもとく。それとともに、「富士山の下には何があるか」、「三保半島はなくなるか」、「駿河湾大地震は起こるか」など、トピックスも紹介する。
●10月26日(土) 杉野孝雄(掛川草の友会会長)
「静岡県の植物景観を構成する植物たち」
 静岡県に広がる美しい自然を構成している主役は植物たちである。静岡県内には、4,000種余の植物が分布している。この数は、都道府県別では日本一である。このように、多数の植物が分布しているのは、海岸から日本最高峰の富士山、3,000m級の高山の連なる南アルプスまで高度差があり、そこにさまざまな環境があることと、気候や地史的要因などが関連している。これらの環境と植物との関係を明らかにする。
●11月 2日(土) 高橋真弓(静岡昆虫同好会代表)
「南アルプスの高山蝶」
 南アルプスには7種の「高山蝶」が分布する。これらはほぼ標高1,500m以上の高地帯に生息し、種によって常緑針葉樹林帯の渓谷や河原、または高山草原などに見られる。これらの種の多くは現在シベリアやサハリンでは低地帯の疎林や草原に生息するが、今日南アルプスなどにおける残存は、日本に氷河期が存在したことを示す証拠の一つとなっている。これら「高山蝶」は氷河期後に噴出した現在の富士山には分布していない。
●11月 9日(土) 三宅 隆(日本野鳥の会静岡支部長)
「静岡県の野鳥」
 静岡県内で記録された野鳥は330種にのぼり、これは日本産鳥類の約60パーセントにあたる。野鳥は種ごとに好みの環境にそれぞれ住み分けている。野鳥のすむ環境を考えながら、反対に野鳥を介して静岡県の今の自然を考える。
●11月17日(日) 小林弘治(東海大学海洋科学博物館学芸員)
「駿河湾の魚」
 駿河湾は日本で一番深い湾で、外洋の海水の影響もつよくうけていて、さらにさまざまな海岸もあり、駿河湾には1200種類以上の魚が生息すると言われている。駿河湾の魚の生態などについて話をする。

■ 参加申し込み方法

 参加の申し込みは東海大学社会教育センターにハガキか電話で、それぞれの講演会の前日までに連絡して応募してください。

〒424 清水市三保2389
     東海大学社会教育センター
       電話 0543-34-2385


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最終更新日:1997-04-12(土)
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