●海洋の鳥

 駿河湾や遠州灘は黒潮流れる外洋に接しているので、ふだん海岸には近よらずに海洋上で生活する鳥の姿が見られます。旅鳥として沖合を通過するヒレアシシギ類やトウゾクカモメ類が南風の強いときには海岸近くや河口部にまでくることがあります。伊豆諸島で繁殖するオオミズナギドリは漁船の後に群れでついきます。ハシボソミズナギドリは、オーストラリアで繁殖して太平洋を北上しますが、その年生まれの若鳥が衰弱死して、例年5〜6月ごろ海岸に大量に死体がうち上げられることがあります。
・ハシボソミズナギドリ

 ほとんど沖合いを飛んでいますが、初夏の頃、海岸近くに大群で現れることがあります。
・カモメ

 静岡県ではほとんど冬鳥として、海岸や河口に渡来し、時として大きな群れになります。この仲間のユリカモメは焼津市の鳥に指定されています。
・ウミウ

 海岸のテトラポットの上で、翼を広げて日光浴をしている姿をよく見かけます。

『静岡県の野鳥』へ戻る

※このページは1996年10月に実施された特別展『静岡県の自然』の一部です。
最終更新日:1996-11-15(金)
〒424 静岡県清水市三保 2389
     東海大学社会教育センター
        インターネット活用委員会