■ 体内めぐり:ホルモン・腎臓

 ここはホルモンと腎臓です。

 動物の体内には、微量で、ある特定の器官にのみ特別な作用をする物質があります。この物質がホルモンで、これを作っている臓器には分泌する管がなく、直接血液やリンパ液中に分泌しているので、内分泌腺と呼ばれています。
 ホルモンは一般に臓器組織の代謝の速度を調節しているものと考えられますが、それらには、発育および成長の調整、生殖器・副性器、骨格などの発達に関与するもの、自律機能およびいわゆる本能的行動の調整、たとえば、性行動、母性行動、交感神経緊張状態などに関与するもの、 内部環境の維持・調節、たとえば、電解質・栄養素などのバランス・蓄積・処理などに関与するものなどがあります。

 腎臓の働きとして一般に誰もがよく知っていることは、「尿をつくる」ということです。尿は、体内の環境を正常に保つために、あまった水分や老廃物をからだの外へ排泄する、最も大切なものです。もし私達が、1滴も水分を摂取しなくても、1日に約 500mlの尿が排泄されます。この 500mlの尿は、生命を維持していくため、体内にできた有毒物質を排除するのに、絶対的に必要な量なのです。
 

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 人体科学博物館は2000年10月30日をもって閉館いたしました。

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最終更新日:2000-10-30(月)
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