海洋学部の紹介

学部長あいさつ

 

海洋学部長 齋藤 寛


 「海洋学部」は日本で唯一、東海大学だけがもつ、 海を総合的に学ぶことができる学部です。 地球表面の71%を占める「海」は地球全体の気候を支配し、 多様な生き物を育み、人類は太古よりその恵みを受けて生きてきました。 海を正しく理解したうえで、海を有効に利用し、 海とともに生きていくためには、文系・理系にとらわれず、 さまざまな分野を理解することが必要です。 まだまだ未知の部分がたくさんある「海」について、 海洋調査研修船「望星丸」による海洋実習を含めて総合的かつ体験的に学び、 海の不思議を解明して、輝く未来を切り拓いてください。

海洋学部の歩み

 海洋学部は1962年に、「日本で唯一の海洋に関する総合学部」として清水・三保に開設されて以来、 一貫した教育体制のもと、有能な人材を多数輩出してきました。開設当時の日本は、海洋の科学的研究と 開発に対する体制が皆無に等しい状態であったことから、 本学部は、資源・エネルギー問題や人口増加に伴う食料問題など、人類が抱える諸問題の解決を図るとともに、 問題解決能力を有する知識と技術を持った人材を育成することを理念に掲げてきました。 しかし、20世紀後半には地球と人類の未来に大きな影響を及ぼす地球環境問題が顕在化してきました。 地球環境問題の解明と解決には、地球表面の約71%を占める海洋の理解が不可欠であり、 海洋に関する総合的な科学技術研究の推進と人材育成の必要性がますます高まってきました。 今日では、海洋に関する科学技術が急速に進歩する一方で、海洋を取り巻く環境がグローバル化し、 国際関係や国家政策などの諸問題が複雑に絡み合い多様化してきています。このような状況の中、 海洋学部は時代の要請に応じて、海に関する人文・社会科学と理工学などの学問分野を有機的に 結合した学際的視野に立った総合的な海洋教育機関として発展してきました。海洋学部は、 開設以来50余年の伝統を継承しつつ、さらなる進化を目指しています。



海洋学部の沿革

 

1962年(昭和37年) 4月    海洋学部設置
    海洋工学科海洋計測工学専攻、海洋工学科海洋土木工学専攻
    海洋資源学科海洋資源学専攻、海洋資源学科海洋生物資源学専攻設置
1962年(昭和37年) 5月    海洋調査実習船「東海大学丸」就航  
1966年(昭和41年) 4月    船舶工学科設置
1968年(昭和43年) 1月    海洋調査実習船「東海大学丸二世」就航  
1968年(昭和43年) 4月    海洋工学科、海洋土木工学科、海洋資源学科、水産学科設置  
1970年(昭和45年) 4月    海洋科学科設置  
1970年(昭和45年) 5月    海洋科学博物館開館  
1971年(昭和46年) 8月    海洋調査実習船 初代「望星丸」就航  
1973年(昭和48年) 4月    水産学科水産資源開発課程、水産学科増殖課程、航海工学科設置  
 1978年(昭和53年)11月    海洋調査実習船「望星丸二世」就航    
1993年(平成5年)  10月    海洋調査研修船「望星丸」就航    
1998年(平成10年) 4月    マリンデザイン工学科設置    
2000年(平成12年) 4月    地球環境工学科設置    
2003年(平成15年) 4月    航海工学科航海専攻、航海工学科国際物流専攻設置    
2004年(平成16年) 4月    海洋文明学科設置    
2006年(平成18年) 4月    環境情報工学科、海洋建設工学科、海洋生物学科
  水産学科、船舶海洋工学科、航海学科航海専攻
  航海学科国際物流専攻設置
2011年(平成23年) 4月    水産学科生物生産学専攻、水産学科食品科学専攻、航海工学科航海学専攻  
  航海工学科海洋機械工学専攻、環境社会学科、海洋地球科学科設置

アドミッションポリシー

・海洋学部では次のように教育目標を定めています
 海洋学部の教育目標を理解し、この目標を達成するために自ら学ぶ意欲を持った人を求めます。

○求める学生像
   海洋学部で定めている学位授与のために求められている能力を、身に付けることのできることが期待でき、基礎学力が十分にある人材。
○入学者にもとめる知識・技能・思考力・判断力・表現力・態度

(1) 知識・技能
 【海洋文明学科・環境社会学科】
  英語では、高校での英語の科目の履修を通して英語の文章理解力、表現力、コミュニケーション能力を 身につけておくことが望ましい。
  国語では、高校での国語の履修を通して日本語の文章理解力、表現力、コミュニケーション能力を身に つけておくことが望ましい。
  社会では、高校での社会(世界史、日本史、地理、政治・経済、倫理、現代社会)の科目の中から数科 目を選択し、個々の項目の内容を理解していることが望ましい。
  数学及び理科は、文系の学問を学ぶ上で必要な自然科学的な知識を幅広く理解していることが 望ましい。

 【海洋地球科学科・水産学科・海洋生物学科・航海工学科】
  英語では、高校での英語の科目の履修を通して英語の文章理解力、表現力、コミュニケーション能力を 身につけておくことが望ましい。
  数学では、高校での数学の科目の履修を通して公式や計算方法を理解した上で、それらを応用できる能 力を身に着けておくことが望ましい。
  理科では、高校での理科(物理、化学、生物、地学)の科目の中から数科目を選択し、個々の項目の内 容を理解していることが望ましい。
  国語及び社会は、理系の学問を学ぶ上で必要な文化的な知識を幅広く理解していることが望ましい。

(2)思考力・判断力・表現力
  文理融合の観点から、理系の知識・技能と文系の知識・技能を総合して応用できること、及び、それら の発信ができることが、期待できること。

(3)主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度
  多様な価値観を理解し、友好な人間関係を築くことができること、物事に対して挑戦的に取り組むこと、及び、失敗や挫折を乗り越えて目標を実現しようとすることが、期待できること。

学科・専攻・課程

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