ポイント選び

 まずは場所選びですが、狙うべきところは当然魚影の濃い場所です。カサゴは潮流の緩やかな湾内や漁港に集まっており、その中でも、キーになるのはカサゴの餌が多いところです。餌とは主にエビ、カニのことで、他には目の前を通る魚や、死んだ生物も食べてしまいます。
 
 さらに、私たちが初めてサンプリングに行く漁港などで、効率よくカサゴを釣るために必ず狙うところがあります。それは、漁師が船から岸に魚を水揚げする岸壁です。ここは、餌となる魚の死骸や残骸が海中に放置されるので、それを食べにカサゴが集まってきます。広大な漁港の中でも、魚が水揚げされるたった数メートル〜数十メートルの間だけでしか釣れなかったことが何度もありました。しかもその区間だけで何匹も釣れました。そのようなカサゴの餌場では、釣れたカサゴを持ち帰っても、次に行けば再びカサゴが釣れることがほとんどで、カサゴが餌を求めて集結している証拠だと思います。

 さらに、一言で岸壁と言っても狙うべきスポットはたくさんあります。岸壁を詳しく観察すると、岸壁への船の衝突を緩衝するために古タイヤやブイなどが付いていたり、排水溝からの流れ込みがあったり、岸壁が海中でえぐれていたりと様々な変化が見られます。そういった変化は大抵、カサゴが身を隠しやすい陰ができています。そのような変化+餌場といった条件が合えばカサゴは必ずいるハズです。

 他に狙うスポットは、海中のロープ、スロープ、桟橋、捨て石やテトラまたはそれらの中など…と、カサゴが隠れることのできる障害物全てがポイントとなります。

↑桟橋の脚やスロープの角などがポイント

↑カサゴは岩の間に隠れている。
タックル
実際の釣り方