この赤い砂岩は砂漠のような気候のもとで川の扇状地のようなところにたまったと考えられています。砂岩の表面には水流か波でつくられた波紋が残っています。このような赤い砂岩は、オーストラリアだけでなく、ヨーロッパや中国、アフリカ、アメリカの三畳紀の地層にもみられます。このことから、三畳紀には大陸が広く広がり、砂漠も広い範囲にあったと思われます。
中生代の幕開けは赤い砂とともにやってきます。そのため、中生代になると水がないと卵をかえせない両生類は衰え、硬い殻のある卵を生み水のないところでも生活できる爬虫類が栄えはじめます。