博物館は移動しました。このページは過去の展示記録なので、実際には見学できません。

■地層と地質時代(パネル)

未定の写真  18世紀の産業革命のときにイギリス南西部の石炭層(石炭紀の地層)の分布や調査から、地層や地質時代というものが定義されました。地質時代とは、ある地域の地層の重なりを時間の流れにあてはめたもので、最初から連続した時間を区分したものではありません。

 たとえば、古生代の地質時代のほとんどは、イギリスの南西部に分布する地層の重なりをもとにつくられています。はなれたところの地層の地質時代は、地層の中にふくまれる化石をもちいて推定します。

地質時代

 地質時代は、地層が堆積した時間をもとに決めたもので、地層が残っていない時間については私たちは知るよしもありません。特に各時代を決めた地層の境界には不整合という大きな時間間隙がある場合が多く、私たちは地球の歴史の中で不整合の間の時間を調べることはできません。すなわち、地質時代とは、現在一般に用いられている時計がきざむ連続した時間ではなく不連続なものであり、古い時代から新しい時代へと各時代を整理してならべたものにすぎません。


絶対年代

 地質時代に対して、現在から過去へ時計で測ったように連続した時間で年代をきざもうとしたものが絶対年代です。方法としてはいくつかありますが、主としてすでに地質時代のわかっている地層の中に含まれる岩石や堆積物、化石などの放射性同位体元素を測定して、その半減期から現在の時間に換算してその物質の生成時期を推定するものです。
 しかし、この絶対年代はいろいろな誤差があるため常に絶対というわけにはいかず、新鮮なサンプルで数多く試されることで、現在用いられている放射年代値というものが各地質時代ごとに出されています。この絶対年代は5〜10年ごとに改定されるので、そのたびに博物館では各地質時代の絶対年代の数字を書き換えなくてはなりません。



●生物のおいたちへ戻る
 ●旧常設展紹介へ戻る
  ●自然史博物館の旧ホームページに戻る
   ●社会教育センターのホームページに戻る

最終更新日:2001-11-12(月)
〒424 静岡県清水市三保 2389
     東海大学社会教育センター
        インターネット活用委員会