博物館は移動しました。このページは過去の展示記録なので、実際には見学できません。

恐竜の復元(パネル)

 実物の恐竜標本の展示ケースには、サウロロフスの皮膚の化石があります。これを見ると、現在の爬虫類の皮膚のように鱗状になっているのがわかります。なぜ皮膚の化石とわかるかというと、この化石は、サウロロフスの足の骨の表面にくっついて発見されたから、皮膚とわかりました。ゴビ砂漠ではそれほど化石の保存よく残されています。
 昔に滅びた動物の骨格化石がゴビ砂漠のように完全に残っているのは珍しい方で、ほとんどは、洪水などで流されてたまった土砂の中に入っていることが多く、骨もバラバラになっています。しかし、動物の骨にはそれぞれ特徴があって、その形を現在生きている動物や、過去に発見された動物の標本と照らして調べると、ある程度推定できます。また、骨と骨との組み合せや筋肉のつき方にも、骨の形やそれぞれの動物によって特徴があって、それらを検討することによって、全体の体の形を復元することができます。
 しかし、恐竜だけでなく、現在見ることのできない動物の形を復元するのですから、いろいろな考え方が生まれます。ステゴサウルスの背にある大きな板の復元についてもいろいろな意見があります。たとえば、もし象が現在絶滅していたら、象の骨だけから、あの長い鼻を誰が想像できたでしょう。


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最終更新日:2001-11-12(月)
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