博物館は移動しました。このページは過去の展示記録なので、実際には見学できません。

恐竜の赤ちゃん(パネル)

 この博物館には、恐竜のたまごが3種類展示してあります。それらは、ゴビ砂漠から発見されたプロトケラトプスのものといわれるものと竜脚類のものとされるものと、フランスから発見された竜脚類のヒプセロサウルスのたまごです。
 なぜ、たまごとわかるかというと、たまごの殻があることと、表面をよく見ると細かな模様があり、地層の中によく発見される石灰質のボール状の団塊とはちがいます。また、たまごの発見された付近でよく恐竜の赤ちゃんの骨格化石が発見されます。また、最近ではCTスキャンなどを使ってたまごの中から骨化石が発見されています。
 恐竜も鳥のように巣づくりをして、たまごを温めたのでしょうか。恐竜は、爬虫類の仲間で、爬虫類は両生類とちがって、陸上にたまごを産みます。たまごには殻があり、赤ちゃんが孵化するまで殻の中が乾燥するのをふせぎます。そのために、爬虫類は陸上に進出して、発展しました。現在の爬虫類のほとんどは、たまごを巣に産んでそのままほっぽらかしですが、ワニの仲間では、遠くから巣を監視しているものもあります。恐竜は、どうだったのでしょうか。
 ここにあるプロトケラトプスの巣とされてきた標本は、ゴビ砂漠で発見されたもので、細長いたまごが2つづつ並んで、輪をつくるように産みつけられています。このような巣やたまごは竜脚類のたまごと同様にゴビ砂漠では案外多く発見されています。最近ではこのたまごからオビラプトルの赤ちゃんの骨が出てきて、オビラプトルのたまごかもしれないと言われています。この巣はオビラプトルが作ったとしても、それほど大きくないオビラプトルが、全部で20数個もあるたまごを一度に産んだかどうかについては少し疑問が残ります。


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最終更新日:2001-11-12(月)
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