■『海のはくぶつかん』1996年5月号

メカニマルを操縦してみませんか(あれこれ)

榊 まゆ子 

解説中風景  昨年夏のメクアリウム改修を機に、泳ぐメカニマルの解説では、参加性の充実を試みました。希望する小学生を対象に、メカニマルの操縦をしてもらい、それに合わせて私たちインストラクターが解説を行っています。多い時には、一度に10人以上の希望者があり、操縦者を選ぶのに迷うほどの人気です。
 メカニマルを操縦するリモコンには、スイッチと舵が付いています。スイッチは分かりやすいのですが、舵は初めて操縦する方には難しいようです。私達も皆さんの前で操縦するまで時間をかけて何度も練習しました。中には、初めてとは思えないほど上手な子もいますが、舵を切り過ぎてプールの中をとても小さく回してしまう子、緊張のあまりプールのふちにメカニマルをぶつけてしまう子とさまざまです。皆さんにアドバイスする私たちも、自分で操縦する時とは違い、最初は戸惑うことも多く、機転の利いた分かりやすい解説の大変さを実感しました。
 でも、皆さんが一生懸命、また楽しそうに操縦してくれる姿を見たり、「おもしろかったよ、楽しかったよ」などの感想を聞くと、以前の見ていただくだけの解説よりも、皆さんがメカニマルに親しみをもってくれたような気がします。
 メカニマルの操縦体験が、楽しい思い出の一つとして、心に残ってくれるといいなと思います。チャンスがあれば、皆さんもぜひメカニマルの操縦に挑戦してください。


『海のはくぶつかん』Vol.26, No.3, p.7(下) (所属・肩書は発行当時のもの)
  さかき まゆこ:学芸文化室博物課

最終更新日:1996-05-26(日)
〒424 静岡県清水市三保 2389
     東海大学社会教育センター
        インターネット活用委員会