■『海のはくぶつかん』1995年11月号

新しくなった大型映像(あれこれ)

石橋 忠信 

写真  私たちの博物館では、1978年にメクアリウム(機械水族館)をオープンした時から大型映像の上映をしています。当時は70mmフィルムでスタートし、その後35mmのフィルムに変更して、海と人間の関係をテーマにした映像をご覧いただいていました。
 1992年になると、映像を35mmフィルムからハイビジョンに替えることになりました。この時に当時はまだ世界で初めてという立体のハイビジョンシステムを導入し、ダイバーなどの間で人気があったマンタの水中映像を上映していました。
 そして今回、メクアリウムの改装に合わせてシアターの雰囲気を変えると供に、新しい内容の立 体ハイビジョン作品を制作し、新メクアリウムのオープンと同時に上映を開始しています。
 シアターができた時はなるべく多くの方に見てもらおうと、長イスを置いてなるべく詰めて腰掛てけもらったのですが、今回は背の付いたイスを並べ、床もカーペットにして少しゆったりと見てもらうことにしました。
 さて内容はというと、今回は立体映像と共に登場する生物の名前などをナレーションで解説するようにしてみました。見学された人の感想は、子供にも生物の名前や生態が分るようになったので前よりも良いという意見と、前の方が珍しい映像が多いので良かったという意見に分かれています。作った側としては判断に迷うところですが、皆さんはどのように感じるのか、ぜひ一度ご覧下さい。


『海のはくぶつかん』Vol.25, No.6, p.7(上) (所属・肩書は発行当時のもの)
  いしばし ただのぶ:学芸文化室博物課

最終更新日:1996-09-07(土)
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