■『海のはくぶつかん』1995年9月号

大型メカニマル体験会(あれこれ)

石橋 忠信 

写真  季節はもう秋、私たちの博物館でも夏の行事が一段落し、ちょっと一息ついているところです。
 今までは博物館の夏の行事といえば、小学生を対象としての「サマースクール」、大人を対象とした「海と魚の探究セミナー」、一般入館者を対象とした「ふれてみよう三保の海の生きものたち」(生物を放した浅いプールでの解説)などがありますが、今年は新たに「大型メカニマル体験会」を実施する事になりました。
 この行事は、実際に人が乗れるサイズのメカニマル(機械生物)を作って乗ってもらおうというもので、メカニマルには前号でお知らせした2隻のメカニマル型人力船を用意しました。
 体験会当日は、最初に博物館の水槽やメクアリウムなどを見学して、生きものの動き方やその動きを機械にした時の違いなどを知ってもらいました。そして水着に着替え、いよいよプールでの体験(試乗)となります。
 参加者には50mのプールを2種類のメカニマルでそれぞれ1往復してもらいました。参加者のほとんどが小中学生で、一生懸命にスピードを出そうとする子、動きを確認しているのか、ゆっくりとヒレを動かしている子供などさまざまでしたが、皆楽しそうに夏の一日を過していました。ところで、実はこの船で人力ボートコンテストに参加したのですが、担当者は「奥の深さを思い知らされた」とがっかりしています。でも、来年はわかりませんよ。


『海のはくぶつかん』Vol.25, No.5, p.7(上) (所属・肩書は発行当時のもの)
  いしばし ただのぶ:学芸文化室博物課

最終更新日:1996-09-07(土)
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