■『海のはくぶつかん』1995年9月号
オープン! NEW機械水族館
海洋科学博物館開館25周年を記念し、今年18年目を迎えたメクアリウム(機械水族館)が装いも新たにオープンしました。今回はオープン間もないメクアリウムをご紹介してみたいと思います。
■ 大きくなったプール
泳ぐメカニマルが活躍するプールは、今までのものより長さで約1.5倍になり、ゆとりを持って操縦できるようになりました。
プール自体の重量を軽くするために、コンクリート製からステンレス製に変わり、見た目にもすっきりとしたデザインになりました。
■ 見学者の操縦体験
今までは「見る」ことが中心だったプールのメカニマル。新しいメクアリウムのプールでは、それがちょっと変わります。
ご紹介するメカニマルの最後の一台を皆さんの中から選ばれた方に操縦してもらいます。そして皆さんの操縦するメカニマルに合わせて解説が進行してゆきます。
■ プールに付いたガラス窓
新しいプールの前面にはガラスの窓が付いています。今までは水に浮いている部分しか見られなかったのですが、この窓から水中でのメカニマルの動きやヒレの様子を見ることができるようになりました。
■ 新しくなった「考える」コーナー
イセエビをモデルにした新しいメカニマルが登場しました。操縦を必要としない自律型のメカニマルで、行動型人工知能と呼ばれる制御方法を使い、新しく作られたステージを動きまわります。
■ 段差を登るメカニマル
新しく登場した「ヤツアシカンガエビ」。八本のあしで考えながら動くエビという意味の名前です。
このステージにはいじわるにも段差が作ってあり、ヤツアシカンガエビはこの段差にぶつかると、あしを高く上げなおして餌のある場所へ登って行きます。
■ メカニマル・ラボ
メクアリウムには皆さんが操作できるメカニマルだけでなく、製作途中のメカニマルや展示するのがむずかしいメカニマルがあります。
このラボではそれらのメカニマルや運動の原理だけを再現したモデルを使って、解説員が随時動かしながら皆さんに説明しています。
『海のはくぶつかん』Vol.25, No.5, p.4〜5
最終更新日:1996-05-24(金)
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東海大学社会教育センター
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