■『海のはくぶつかん』1994年11月号
えっ、NOAAが故障?(あれこれ)
石橋 忠信
以前みなさんにご紹介した『NOAA受信システム(本誌Vol.21,No.5)』ですが、近頃テストパターンのような見慣れない画像が表示されていることが多くなりました。
どこか受信機にトラブルが起きているのかと、いろいろ調べてみたのですが、ちゃんと受信できている画像も多くあり、どうして良いのか分らずにいました。
更にいろいろ調べているうちに、現在動作している人工衛星NOAA11号と12号のうち、11号の画像だけがうまく受信できていないことに気が付きました。
そんなある日、NOAAの軌道情報を送ってもらっている販売店から一枚のFAXが届きました。そのFAXには、「9月14日ごろからノア11号のAVHRRセンサが故障のため…」。
「わっ!衛星本体が故障していたのかぁ。」これでやっと原因がはっきりしたのは良かったのですが、FAXには「回復の見込みはない様です」とあります。つまり、代わりの衛星が打ち上げられない限りこの軌道のデータはおかしな画像になってしまうということです。
しかし、12月頃には代わりの衛星が準備されるようで、それまでは11号の信号を受信しないように予約を変更してあります。
展示のトラブルというと、つい自分側に原因があるものだと思ってしまうのですが、こんなこともあるのかと担当者の間ではしばらく話題になりました。
『海のはくぶつかん』Vol.24, No.6, p.7(下) (所属・肩書は発行当時のもの)
いしばし ただのぶ:学芸文化室博物課
最終更新日:1996-09-07(土)
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