■ 水中の世界
- 呼吸できない
- 人は陸上、すなわち空気中で生活しているので、水中に入るといろいろと不都合が生じます。人は魚のようにエラを持っていないので、水中で呼吸するにはホースで空気を送ってもらうか、空気の入ったタンクを持っていくしかありません。
- 水温
- 水の熱伝導率は空気に比べて25倍もあります。これは水中では空気中の25倍も熱をうばわれるということですから、25℃以下の水の中に長い時間潜るときにはウエットスーツが必要です。
- 水圧
- 潜水したダイバーには水の重さがかかります。10m深く潜るとほぼ1気圧の圧力がかかります。したがって30mの深さではダイバーは空気の大気圧と合わせほぼ4気圧(4kg/cm2)の圧力をうけることになります。深く潜ると水圧のためにウエットスーツもうすくつぶされてしまいます。
- 光の屈折と色の吸収
- 光は空気と水の境で屈折します。水中マスクをつけて水中のものを見ると実際の大きさの4/3倍になり、距離も1/4近くに見えます。水中では波長の長い赤い色は水深4〜5mで消えて30mより深いところでは水中は青一色となります。
- 浮力
- 水中ではその物体が押しのけただけの水の重さ分の浮力をうけます。ダイバーが使う道具は陸上では重たいものばかりですが、水中で体のバランスをとりやすいようにできています。
陸上のタンクと水槽に入ったタンクを持ち上げて、重さの違いを確かめてください。
最終更新日:1996-07-19(金)
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東海大学社会教育センター
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