水族館部門常設展示

■ 海洋科学博物館水族館部門常設展示

はじめに

 『海洋科学博物館』の水族館部門は博物館の建物の一階にあり、350種20,000点の生物を飼育展示しています。展示の方針は、日頃良く目にする魚なのに、泳ぐ姿を見ることができなかった魚たち…カツオ・マグロやイワシなど…を飼育すること。次に、博物館内で繁殖させた海水魚…海を知らない魚たち…の展示。そして3番目は、深海動物の飼育展示です。
 私たちの博物館が面している駿河湾は日本一深い湾で、世界でも有数の深海湾です。御前崎と伊豆半島の石廊崎を結ぶ湾口の最深部は2,500mもあり、1,000mを越える深海底が湾の奥まで入りこんでいます。そして、ここにはラブカ、ミツクリザメなどの貴重な深海動物が数多く棲息しているため、このような動物を飼育研究するチャンスが多くなります。

展示場案内

水槽配置の平面図  展示場は3つの水槽展示室に分かれています。最初の部屋は円柱水槽室で、直径60cmと100cmの円柱に中に組みこまれたアクリル水槽がそれぞれ6本設置されています。
 ここではカラフルなサンゴ礁魚類を中心にして、形態や生態に特徴のある小型魚類を展示して、館内の導入部の役割を果しています。
 次が海洋水槽室で、深さ6m、奥行き幅ともに10m、全面アクリルガラスの海洋水槽が大ホールの中央にそびえています。ホールの出口付近には、深海ザメ「ラブカ」に関するコーナー(黄色の部分)と、深海魚リュウグウノツカイに関するコーナーがあります。
 最後が一般水槽室で、ここには8系統に分けられた壁型水槽が31個並んでいます。また、水槽と逆側にある壁面には、海を知らない魚たちの展示(オレンジ色の部分)があり、当館で繁殖した魚類が展示されています。

 一般水槽室の出口近くにはズームアップコーナーがあり、生物の小さな部分を拡大してビデオモニタで観察できる機器が用意してあります。また、観覧順路の中には、水槽の裏にある作業室や、海水の汚れを取る濾過槽、海水を循環させているポンプなどを見ることのできる場所もあります。

●飼育生物数(1997年7月31日現在)


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最終更新日:1997-10-17(金)
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