● カンピロバクター・ジェジュニ Campylobacter jejuni

 小児下痢の中で、散発例が一番多い
◆潜伏期間
 2〜5日
◆症状
 下痢、発熱、倦怠感、腹痛、頭痛、嘔吐など。下痢は水様便がほとんどですが、中には白血球が混じった粘血便が出ることもあります。
◆どこにいるの?
 鶏肉に多く、菌を持った鶏肉(腸管)の処理中に汚染されるものと思われます。鶏以外では、ウシ、ヒツジにみられ、ブタにはC.coliが多いです。河川の水からも検出され、水系感染も起きています。
◆ここに気をつけよう
 大気中では増殖できず、酸素5%程度、温度は31〜46℃を好みます(微好気性)。低温、凍結保管では長く生存しますが、15〜25℃では早く死滅します。少量菌(数百コ)の摂取で感染するので、調理器具を清潔に保つことが必要です。冷凍ハンバーグの揚げ油による実験成績では、死滅させるのに中心温度60℃で数分が必要でした。

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最終更新日:1997-08-02(土)
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