● 黄色ブドウ球菌 Staphylococcus aureus

 腸炎ビブリオ、サルモネラに次ぐ発生件数
 典型的な毒素型食中毒。化膿や牛の乳房炎の原因菌で、毒素は耐熱のエンテロトキシン。
◆潜伏期間
 0.5〜6時間(平均2.5〜3時間)
◆症状
 嘔気、嘔吐、下痢など。発熱はほとんどみられない
◆どこにいるの?
 ヒトの皮膚、鼻腔、咽喉頭などに常在しています。わが国では、おにぎり・お弁当、菓子などからの感染が、外国では牛乳からの感染が多いです。
◆ここに気をつけよう
 好気性(通性嫌気性)で温度は35〜37℃を好みます。食品1グラムあたり100万個以上に増殖するとエンテロトキシンを出します。この毒素は熱に強いので、加熱(調理)しても効果がありません。食塩7%の濃度にも耐え、塩分濃度の高い食品内でも増殖します。
 調理の時には充分に手洗いを。手や指が化膿している人は調理を控え、調理後は早く食べましょう。

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最終更新日:1997-08-02(土)
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