東海大学海洋学部水産学科
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CLOSE UP#01海洋実習レポート!
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魚類学研究室(ときめき教室)


2009年海洋実習IIIの写真はこちら >>
深海性仔稚魚に関する調査活動

■主たる研究課題

・魚類の初期生活史や繁殖戦略に関する研究
・水産上,重要種の資源生物学的研究

■現在の研究テーマ
1.深海魚の分類
2.深海魚の初期生活史
3.沿岸砂浜域における仔稚魚の生態
4.水産生物(サクラエビ)の資源管理

■キーワード
深海魚、仔稚魚、魚類学、パラタクソノミスト、生き残り戦略、サクラエビ、資源管理、駿河湾


駿河湾で採集されたクロアンコウ,体長70mm

■福井研究室によって明らかにされた深海魚の新顔たち

デメギニス科
Dolichopteryx minuscula
Fukui and Kitagawa, 2006;
体長 55.7 mm
インド・西太平洋から
  Dolichopteryx rostrata Fukui and Kitagawa, 2006;
体長 66.2 mm
北東大西洋から
  Dolichopteryx pseudolongipes Fukui, Kitagawa, and Parin 2008;
体長 79.9 mm
北東太平洋から
ハダカエソ科
Uncisudis posteropelvis
Fukui and Ozawa,2004;体長18.2 mm, 北西太平洋から
  ダルマガレイ科
トウカイナガダルマガレイ Arnoglossus yamanakai Fukui,Yamada, and Ozawa, 1988;体長 104 mm , 東シナ海と南シナ海の陸棚域から(本種は深海ではなく浅海に分布しています)

■福井研究室によって明らかにされた深海魚の子供たち

ダルマガレイ科
ミズウオからの贈り物: 漁獲されたミズウオが船上で吐き出したザラガレイの仔魚,体長 108 mm,南太平洋,タスマン海にて

変態後,体長127mm
  ソコダラ科
駿河湾で採集されたサガミソコダラの仔魚,全長90mm

変態後,体長255mm
■駿河湾で採集されたリュウグウハダカの発育(ギンハダカ科)
 
1.体長17.4mm   2.体長26.1mm
 
3.体長31.7mm   4.体長108mm,変態後

■頻繁に行われる採集・調査風景

砕波帯での仔稚魚採集、清水キャンパス裏にて   深海魚採集の定番、IKMTネット
 
駿河湾の月例調査で使用する北斗   毎夜、乗船させてもらうサクラエビ漁
ウナギ産卵場調査航海、西マリアナ海域にて(大好きな船上調査!)   採取直後のシギウナギ、駿河湾にて。
「体色が異なる2タイプがいるんですけど?」(院生)
「標本を集めて、調べてみれば」(福井)
  定置網で漁獲されたマンボウとともに
   
オオヨコエソの口   何、この金平糖は?   採集直後のデメニギス科の仲間(写真を見れば、なぜそのような科名がつけられたかわかるでしょう)西マリアナ海域にて

■研究活動

海産魚類−特に深海性魚類−の多くは成長にともない形態や生態が著しく変化します。このため、成長過程には不明なことが多く、分類学的にも未解決な問題が残されています。そこで、私の研究室では、年間でのべ200日以上に及ぶ採集調査を実施し、これらの問題の解決を目指しています。ここ数年で得られた成果は写真に示したとおりです。生物相を正確に把握し、未利用なさかなたちについてもその多様な生き残り戦略を把握することは自然史を理解する上で必要不可欠です。また、環境変化にともなうさかなたちの挙動を評価する上でも重要な事項です。
上記の研究の一方で、駿河湾特産であるサクラエビ資源について調べています。サクラエビは、昼間は水深300m前後の海底近くにいますが、夜間になると水深50m前後まで浮上する日周鉛直移動を行っています。海からの恵みを持続的かつ合理的に得られるような、より良い方策の構築のために、調査・研究を行っています。

■高校生へのメッセージ

日本人は陸から海を眺めることは好きですが,海上へ乗り出す人は少ないですね。清水キャンパスの前は海です。その海は、キャンパスからわずか1km離れただけで水深1500mに達する、世界でも有数な深海性の“駿河湾”です。そこには、名前さえついていないさかなたち、別な種類と混同されているさかなたち、親はたくさんいても子供が全く採集されないさかなたちなど、未解決な問題が残されています。駿河湾そのものがキャンパスとも言える海洋学部で学んで、自然史や水産学に貢献していきませんか!


深海性キュウリエソの2重染色標本

■プロフィール

1957年生まれ.東京都千代田区出身.
幼少時代は毎夏,千葉県上総興津にて磯遊びに熱中する.暁星学園で12年間を過ごした後,東海大学海洋学部海洋学部水産学科を経て,鹿児島大学大学院水産学研究科を修了.
環境コンサルタントである日本エヌ・ユー・エス(株)環境事業本部に16年間勤務した後,1998年より東海大学海洋学部水産学科へ. 博士(農学)(1991年東京大学).
現在,日本魚類学会編集委員.

■プライベートな話題

幼少時代から慣れ親しんだ音楽と自然回帰を礎に,一度しかない人生を存分に楽しむことを日夜追求している.ショスタコーヴィチの音楽をこよなく愛し,雪山と洋上の散歩を好む. 愛猫チェリーを含む5人家族.



東海大学海洋学部 清水キャンパス
〒424-8610静岡県静岡市清水区折戸3-20-1 tel/0543-34-0411(代)
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