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2002年度
テスト第一回目
  青島君(海洋資源学科修士生):資源工学
  魚眼両眼立体視の研究  −その意義と研究現状報告−

テスト第二回目
  斉藤君(海洋科学博士課程生):海洋生化学
  天然物化学.特に毒について −分子構造決定について−

テスト第三回目
  小熊君(海洋土木学科修士生):土木工学
  フィルムコミッションによる都市開発 −都市計画の新たなテーゼ−

第一回目
  富田君(海洋環境工学科博士課程生):海洋工学
  人工衛星データを用いた大気海洋相互作用の研究

 現在,様々な人工衛星が運用されており,大気と海洋の研究をすすめる上で,非常に有益な情報をもたらしてくれる.本発表では,各種の衛星からどのようなデータが得られ,何が分かるのか?また,それらの衛星データを用いた大気海洋相互作用の研究の紹介を間単に行う.

第二回目
  金子君(海洋資源学科修士終了.現研究院):海洋地質
  清水地域の完新統.

 東海地震により甚大な被害が予想される・清水地域は,更新統の有度丘陵と,完新統の平野地形,南東側が海域により構成されている.また平野地形には都市が形成され,人口が集中している.しかし,完新統は軟弱地盤により地麓被害が特に大きいとされることより,その地質構造を解析するこ.とが重要である.
 よって本研究では,陸上はボーリング柱状試料を,海域においては音波探査記録より,陸と輝域全体を解析し,現在までの研究報告との対応,海水順変動の地質的痕跡,表層の微地形区分について考察した.

第三回目
  吉野さん(海洋科学科修士生):海洋化学
  駿河湾深層水中の微量元素の挙動.

 最近,海洋深層水は,低温安定性,富栄養性および清浄性の観点から,利用価値のある資源として注目されています.
 ここでは,駿河湾海水中における微量元素の分布を,海洋の物質循環と絡めて紹介します.

第四回目
  井上君(海洋土木科修士生):海洋土木・衛生工学
  浄化船による海水の浄化技術.

 自然浄化機能の低下により,海洋の水質が悪化しています.特に,閉鎖海域においては顕著であります.このため,海水を人為的に浄化し,自然浄化機能の回復を図る必要があります.
 そこで本研究では,人為的に海水を浄化するため,浄化船を用いた海水浄化技術の開発を行います.

第五回目
  安田さん(海洋科学科修士生):
  酸性降下物による森林土壌の劣化度合いを示す,土壌微生物由来の有機分子とパラメーターの確立.

 森林土壌への酸性降下物の沈着は,土壌の物理,化学的諸状況,土壌微生物の諸機能の変化を導く.これらの諸変化は,森林生態系の物質循環のバランスを崩し,樹木,植物に対する栄養供給の低下を引き起こす.(この一連の過程を土壌劣化と定義する)そして,森林を衰退・枯死へと招く.森林の明確な衰退が始まる前に,土壌劣化の前兆が捕らえることができるならば,森林衰退に歯止めをかける事ができる.そこで,その前兆を土壌微生物由来有機分子によるパラメーターの確立を目的として研究を行なっている.

第六回目
  深田君(海洋科学科修士生):
  大気海洋相互作用〜海上風が海洋に及ぼす影響〜.

 海洋上層においては,大気(海上風)の影響を受けることが考えられ,過去の研究において,大気と海洋の境界にはエクマン層と呼ばれる層が形成されることが知られており,この層が大気海洋相互作用を考える上で大変重要である.
 そこで,本発表では,エクマン層を簡単に説明した後,最新の人工衛星データを用いて,大気が海洋に与える影響を説明する.

第七回目
  青島君(海洋資源学科修士生):資源工学・画像処理
  魚眼両眼立体視の研究2  −物体抽出と物体の空間座標の算出−

 海底および海底下鉱物資源の開発においては,開発現場の作業環境を把握することが,作業能率の向上の観点からも重要である.水中においては,形状認識および距離計算の方法として音波による方法と光学画像処理による方法が考えられる.音波による方法は音波が水中を良く伝播することから距離計測に向いているが形状認識,すなわち形状計測に適した方法とは言い難い.一方光学画像処理による方法は画像が得られれば,形状認識が容易であり,立体視を活用すれば距離計測が可能である.
 以上のことから,ロボットの目に相当するようなCCD(Charge Coupled Device)カメラを用いて,水中での物体画像をサンプルとしてパソコンに取り込み,画像処理を施して物体の正確な位置,距離を導き出すことができれば,作業環境認識方法としては有効である.また,180°の視野がある魚眼レンズを用いることにより,一度に広範囲の情報を得ることが出来るのでCCDに取り付けるレンズは魚眼レンズとする.
 今回は,魚眼レンズを用いたカメラ2台で同時に撮影された写真上の点からの空間座標を求める方法,同一点の拘束条件(エピポラー拘束)と写真画像からの物体抽出について話す.

第八回目
  小熊君(海洋土木学科修士生):都市工学
  A study of Barrier Free facilities in Waterfront development 
  ―A case of Shimizu Port Side―

 Barrier Free facilities have been developed recently in Japan and in Waterfront areas. But the study of Barrier Free is not enough in many fields and in Waterfront areas. This thesis is a study of Barrier Free facilities in Waterfront development. A case study was done in Shimizu Port Side areas by using a wheel chair.

第九回目
  並木君(地球環境工学科修士生):海洋工学
  海上漂流物の挙動

 海に浮かぶゴミには,ペットボトル,ビニール,発泡スチロールやビン,カンなど多種多様である.そしてこれらのゴミは生物学的にも,地球環境的にも様々な問題を引き起こす.
 本研究では,そのような海に浮かぶゴミの移動・集積について研究している.海に浮かぶゴミは主に海の流れによって移動する.そこで海の流れを人工衛星によって推定し,そのデータを使ってゴミの移動のシュミレーションを行った.この結果からどのようにゴミは移動し,何処に集まるのか,そしてその移動・集積メカニズムを解明した.

第十回目
  斉藤君(海洋科学博士課程生):生化学
  生物毒と生薬

 今年の夏に,中国江蘇省農業科学院との共同研究で,イネのアレロパシー物質の探索に参加した.イネのアレロパシーとはいったい何のことなのか?人間にとって薬や毒となる化学物質を,生産する生物自身は一体何のために生産しているのか,同時に人間はどんな風に有効利用できるかについて考えてみたい

第十一回目
  沖田君(海洋船舶工学修士課程生):船舶工学
  海中ロボットについて

 私の所属する研究室は,海中ロボットの研究を行っています.今回は,海中ロボットの簡単な説明と,研究室が製作してきたロボットの紹介をし,現在作成中のロボットに付いて説明します.

第十二回目
  鈴木君(地球環境工学科修士生):環境工学
  エルニーニョについて −数値解析I−

 エルニーニョ現象の歴史と現在の定義を述べ,現在私が行っている海洋の数値モデルの理論を説明し,このモデルからエルニーニョ時の海洋の挙動を説明できることを簡単に話す

第十三回目(特別講演)
  永井先生(東海大学名誉教授):環境学
  生き物を調べて環境を考える

 生物にはそれぞれ生活の本拠となる環境がある.昆虫でも魚や鳥などにも生息場所から環境指標種と考えられるものが多い.私が最近調べているチョウの種類と生息数からも環境を考えるデーターが得られる.地球温暖化が進んでいるのか南方系のチョウが近年記録されることが増えているのと,里山を生活の本拠とする種類が清水周辺では貧弱であることが注目される点で,クヌギのような落葉広葉樹の林のある里山の復活を望んでいる

第十四回目
  菅野君(海洋科学科修士生):海洋物理
  エルニーニョとMJO

 自然現象を解明する上で必要な情報として,1つに'波形'がある.我々海洋物理に携わる者は'波形'から周期・波長・振幅の大きさを読み取り,注目する周期(波長)の'波形’(変動)に注目して解析を進めていく.エルニーニョ現象も周期性という点で例外ではない.
 エルニーニョ現象は太平洋東部の海面水温が例年に比べ,0.5℃高い時期が半年続く事をいうがこの現象の周期はおよそ3,4年と考えられている.この現章と30-60日周期の季節内変動との関連性について簡単なお話しをする.

第十五回目
  青木君(海洋資源学科修士生):岩石学・地質学
  山梨県巨摩山地周辺の地質について

 山梨県巨摩山地には、中期中新世(今から約1600万年前)の地層が分布しています。現在は山地となっていますが、この地層は深海で形成されたものと考えられています。そこで、この地域がどういった活動をしてきたのか、ということを研究しています。また、実際にフィールドを調査してみると、その証拠というものを観察することができます。今回は地質調査がどのようなものかを紹介し、巨摩山地周辺の地質について説明します。

第十六回目
  岡田君(海洋科学科修士生):海洋物理(流体力学)・環境科学
  マングローブ水域での海水流動機構について

 マングローブとは,熱帯・亜熱帯の海岸や入り江,河口域に群落(マンガル)をなし,潮汐作用により干潮時には底泥を露出し,満潮時には樹冠を残して水没する塩性植物を総称したものです.そして,マンガルではマングローブを中心として水域・陸域・空域において多様な生物が互いに干渉しあって独特の自然環境,すなわちマングローブ生態系をつくりだしています.従って,ここでの海水流動機構を解明することは,マングローブ生態系を理解するうえで,とてもとても重要なことなのです.僕は実際に現地(沖縄,ベトナムetc.)へ赴き観測を行っています.そこでのお話などもご披露しますので,ぜひお越しください

第十七回目
  井上君(海洋土木科修士生):海洋土木・衛生工学
  浄化船による海水の浄化技術2.−笠岡湾での実験を終えて−

 自然浄化機能の低下により,海洋の水質が悪化しています.特に,閉鎖海域においては顕著であります.このため,海水を人為的に浄化し,自然浄化機能の回復を図る必要があります.
 そこで本研究では,人為的に海水を浄化するため,浄化船を用いた海水浄化技術の開発を行います.